感想とお知らせと

9月23日は、B&Bにて西森路代さんと「女子の国の歩きかた」お運びいただいたみなさま、どうもありがとうございました〜!
まあ。
なんというか。
西森さん、素晴らしかったですね〜♪
とりわけ「女子」の語の起源についてのご解説や、「ゆるふわ」にまつわるあれやこれやが…。
のちほど書籍に所収されるかと思いますので、またご紹介させていただきます。


そして、その後実は西森さんとはLifeもご一緒させていただきまして。
……夕方18時から朝6時くらいまで、12時間ご一緒という。
こちらも、ご視聴いただいたみなさま、どうもありがとうございました〜!
今回のテーマは「アンチエイジング」。
詳細は、こちらをお聞きいただくとして。

TBS RADIO 文化系トークラジオ Life


若干語り足りなかったかな〜?
と思われる部分を、少々。


日本社会は、大変に年齢に敏感な国です。
それは、第一にはエスニシティや宗教などの差異が比較的稀薄で均質性が高く、年齢がもっとも突出した差異として認識されがちな社会なため。
第二は、新卒一括採用、「同期」意識、年功賃金等々、年齢と就業が密接に関係している社会なため。
です。
年齢に敏感で、年齢によってライフステージもある程度平準化されてきた、これが日本の戦後昭和期のあり方でした。
これらは当然、経済社会構造やそれにともなう文化変容によって変化せざるを得ません。
さらに(とくに女性にとっては重要ですが…)、社会規範の定める年齢のあり方に、自分の生き方を合わせても、とくにメリットがなくなってきたというのも大きいと思われます。
もちろん、マーケティング上の戦略も大きいでしょう。
年齢が上がっても旺盛に消費していただくには、「年相応」に落ち着いてもらっていては困るので……。
現在、さまざまな領域で起こっているアイデンティティの攪乱現象の一環、ともいえますが。
とくに女性、「女子」「アラサ―」「アラフォー」「美魔女」等々、半ば揶揄的視線を浴びつつ、それでもなお自由と自分なりの快適な生き方をめぐる女子の攻防戦は、総じて、現在の日本社会の硬直化や閉塞感への「個人的挑戦」ともいえるでしょう。


女性に関しては、高度成長期は男性片働きの「家族賃金」モデルのもと、ライフコースはほぼ「専業主婦」一択でした。
戦後の社会移動の結果、農業や家業従事者が減少し、「生産労働+家事育児(農家の嫁モデル)」から「家事育児専従(サラリーマンの妻モデル)」になった。
これは負担の軽減として当初歓迎されましたが、やがて景気低迷によって、既婚女性は非正規雇用の「パートのおばちゃん」として雇用の調整弁として利用される存在になって行くのですが……。
ともあれ、戦後昭和の時代、女性は25歳になったら「クリスマスケーキ」だからと、必死で24歳までに結婚を、と奨励された時代でした。。
若さ=生存競争の武器、だったんですね。
これで思い出すのは、1961年の松本清張著「鉢植えを買う女」です。
職場で最年長の貯金だけが趣味のOLが、事件を起こしてしまう話ですが。
もう絶対に誰も嫁にもらわないおばさんという設定の年齢、当時は32歳だったんですよね。
それが、2011にドラマ化された作品では、余貴美子主演で設定はなんと52歳でした。
言い方は悪いですが、結婚する年齢としては「賞味期限切れの女性」設定の説得力として、高度成長期は32歳だったのが、2011年に至っては52歳まで伸長していたんですね……。
たしかに、大卒女子の平均初婚年齢は今31歳に届いている、という調査報告を読んだこともあります。
32歳じゃ、まだまだですよね……。


もう1点。
番組でもでた非正規雇用の人たちをはじめ、不安定な雇用環境にある人たちが「年をとれない」という事実は深刻ですね。
自由のため、ではなく、生存のため、なので……。
これで思い出すのは、「木枯し紋次郎」です。
紋次郎が、年老いた渡世人と出会う回がありまして。
渡世人は、ヤクザの出入り等に駆り出される可能性もあり、このため戦闘要員として現役に見られなければ一宿一飯の恩義に預かるのも難しい。
というわけで、その年老いた渡世人は白髪を必死に染めて、若作りをしていたのですが。
最期、愛用の白髪染めを紋次郎に渡して亡くなってしまうという……。
「年老いた渡世人の末路」を残酷なまでに暗示する回でして。
まあ、私も無宿渡世人みたいなもので。
非常勤掛け持ち生活ですが、来年仕事があるかどうかは常に不明なので、身につまされました〜(涙)。


さて、以下はお知らせです。
子どもさん対象の詩のワークショップをやります!
よろしければどうぞご参加ください。


第二回 むさしさかいこども未来の詩ワークショップ
◇幼児部門(3〜6歳)定員20名
2012年11月3日(土) 14時00分〜15時30分
講師:水無田気流(詩人、東京工業大学フェロー)
※ 幼児部門の方はクレヨン(クレパス)をお持ちください。
※ 保護者も一緒にご参加をお願いします。


◇小学生部門(1〜6年生)定員20名
2012年11月4日(日) 14時00分〜15時30分
講師:蜂飼耳(詩人、早稲田大学教授)
※ 小学生部門は筆記用具(鉛筆・消しゴム)原稿用紙をお持ちください。
場所:武蔵野プレイス
参加費:無料
応募方法
メールおよびFAXにて「氏名(本人および保護者)」「フリガナ」「年齢・学年」「希望部門」「住所」「連絡先」をすべて記載のうえ、「武蔵境活性化委員会こども未来の詩ワークショップ係」までお申し込みください。
お問い合わせ先
〒180-0023 武蔵野市境南町2-10-24 1F
武蔵境活性化委員会 こども未来の詩ワークショップ係
電話・FAX 0422-31-8825
メールアドレス  info@musasisakai.jp
申込締切日:10月31日(水) 定員の関係で早めに締め切る場合がありますので予めご了承ください。
詳細は、武蔵境活性化委員会ブログにも掲載

http://ameblo.jp/musasisakai-info/entry-11373367372.html