幼児の謎

「無宿渡世母がゆく」では、ほんの赤ん坊だったわが一子大五郎(仮名)ですが。
1歳10か月も過ぎ、最近、ようやく二語文を言うようになりました。
でも、その言葉が……。
「あいちゅ、たいたい(食べたいの意)」
「ばなな、たいたい」
「んご(りんごの意)、たいたい」
「んじゅ(ジュースのことです)、たいたい」
と。
……「たいたい」しか言いません……。
食い意地、はりまくり。
ほかの欲求はないんでしょうか〜。
実は、さきほどから冷凍庫の扉に貼りついて、「あいちゅたいたい、たいたいたいたいたいたい……」と言い続けています。
アイスは切らしているのですが、言って聞かせても分からず、涙をぼろぼろ流しながら、せつない声で「たいたいたいたい……」。
困りました。


食い意地と言えば。
先日、「別冊宝島」の対談企画で、宇野常寛さんとお話したのですが。
そのとき。
保育所がとれず、大五郎を連れて行ったところ。
カフェにて、ブルーベリーのかかったスコーン(←大好物なんです)を食べておおはしゃぎ。
でも、その食べっぷりが。
……「エクソシスト」か、「キャリー(←ラスト近くで、パーティー会場を燃やしているあたりの顔)」か、と言ったかんじで。
もはや、母がふく気をなくすほど、顔中ブルーベリーまみれ(涙)。
しかも、雄叫びをあげていました(←美味しいものを食べると、喜びのあまり吠えます。本当にこの子は人類なんでしょうか)。
嗚呼。
……もっと上品に食べてくれるのは、いつからなんでしょうか〜。
恥ずかしい〜。


ちなみに、大五郎は女性にはわりあいとすぐなつくのですが。
男の人の好き嫌いが、結構はげしいんですね〜。
宇野さんは大変に気に入ったらしく、手を振って拍手(これは、大五郎の親愛表現です)していました。
以前、四谷アートストディウムによばれて、福永信さんと、松井茂さんと3人で講義をさせていただいたときは。
打ち合わせの際、連れて行ったところ。
福永さん→顔を見た瞬間、泣く。
松井さん→顔を見た瞬間、にこにこ手を振る。
と。
……ものすごく極端な違いで、これも都合が悪かったです。
大五郎の判別基準が、いまだ分かりません……。