試験に出る水無田

某社から、私が以前書いたコラムを、現代文の参考書に使いたいというお手紙をいただきました。
というか、もはやしっかり現代文のテスト形式になったものが、見本としてついてきたので。
解いてみました。
……分かりませんでした。というか、作者の意図が、正答になってたのがしっくりこない……(涙)。
私、こんなこと考えてたのかよ〜(おろおろ)。
という感じで。
そういえば。
以前も、某お嬢様女子大の入試に、雑誌に書いた評論が使われたことがあります。
やっぱり、解いてみたのですが、作者の意図が……(以下同文)。
思うに。
現代文のテスト。
作者には、解くのが難しいです〜。
まあでも。
試験や参考書とはいえ、人様の目に触れる機会が増えるのはいいことですけどね〜。
『黒もこ』(あ、「黒山もこもこ、抜けたら荒野」を個人的にこう呼んでます)も、某参考書に所収されると連絡をいただきましたが。
だいたい、3か月に1回くらい、学参系に使いたい(テストに使ったよ)等のお申し出があります。
執筆点数の割には多いような気もしますが、世間一般のもの書きさんは、どうなんでしょうか〜。
にしても。
自分の書いたものが、現代文のテストになっているのを解くのは。
……なんとも名状しがたい含羞にうちふるえる自己の魂が、精神のほの暗い泉の底から夜の淵をたどって死の影をなぞりながら湧き上がるようですね。