新刊お知らせです〜。

無頼化する女たち (新書y)

無頼化する女たち (新書y)



本日発売です〜。
よろしくお願いします〜!
早いところだと、5日にすでに売っていたらしいですが(汗)。


バブル期以降の、ニッポン女子界のフォースの暗黒面を読解する意欲作(!?)
「負け犬」「おひとりさま」「カツマー」「歴女」「肉食系」等、昨今のニッポン女子現象が示すものとはただひとつ!
「無頼化」だったのだ!
……というような内容です。
昭和妻コラムの際、収め切れなかった、若い女性の保守化現象についても、詳細に論じてます〜。
一見無頼化と相反するようですが、保守化と無頼化は表裏一体、と私は考えております。
そのあたりも、ひとつよろしく〜。


以下、目次です。


はじめに――ニッポン女子はなぜやさぐれてきたのか


第一章 ニッポン女子のハッピーリスクと「第一次無頼化」の到来
やさぐれたりもしたけれど、私は元気です/正しさと望ましさの分裂/正しくても幸福になれない時代/女子界分断作戦をそこに読み取れないか/女子界化する世界/バブル女子は脳内やり手婆の夢を見るか/再帰的女性性、あるいは女をコスプレする女たちの登場/バブル期、ニッポン女子の「第一次無頼化」が起こった/楽しい消費生活の罠/ハッピー・インフレ時代/スピリチュアルなニッポンの私/女子が幸福に貪欲な理由/ハッピーリスクがニッポン女子を襲う/求む「札束と花束を背負ったいい男」/「奥様は魔女」と『キッチン』/普通の幸福が普通には手に入らない時代


第二章 社会のゆがみとニッポン女子の「第二次無頼化」
昔から、ニッポン女子は無頼化していた/九〇年代、「第二次無頼化」は「病理」として現れた/東電OL殺人事件とニッポン女子「第二次無頼化」の病理/東電OLと遅れてきた思春期/瞼の母ならぬメディアの母/売春と性的価値の確認/信仰としての数字/感情労働と理性神の羽ばたき


第三章 女のパロディとしての「第三次無頼化」
「いざなぎ越え」期、女子カルチャーに異変が起こった/雰囲気格差が女子に与えたもの/「負け犬の遠吠え」――サバイバルとしての自虐/結婚という踏み絵/望ましさの分裂と負け犬現象/カップル文化不在の国ニッポンと負け犬/勝ち犬と負け犬の壁/負け犬タイプが子どもをもったら/いまだ「育児=専業主婦仕様の体制/出産・育児言説の保守性と負け犬/「普通」にしていると子どもは産まれない/『負け犬の遠吠え』が見落としたもの/女子校文化と自虐路線/中村うさぎという「女のパロディ」/退屈が恐い女王様/欲望をコスプレする/幻想の値段


第四章 サバイバル・エリートと婚活現象
自虐路線が受容されなくなってきた/「勝間和代本」が打破した二つのタブー/サバイバル・エリートという究極の無頼化女子/流動化するニッポン社会/リスクだらけだよ女の人生は/幸福のリスクマネジメント時代/「カツマー」現象と婚活流行は、コインの表裏/勝間和代VS.香山リカの論争はなぜ起こった/宗教と資本主義と勝間和代/多層な現実のリテラシー/「普通」が壊れていく社会/普通の幸せとは何か


第五章 『おひとりさまの老後』革命
高齢女性のニヒリズム/「おひとりさま」の哲学/結婚帝国の繁栄と崩壊/『おひとりさまの老後』は希望の書か/「女のシアワセ」問答とおひとりさま/「女の幸せ」観がニッポン女子を不幸にしている


第六章 ニッポン女子無頼化減少が示す真実
さらに無頼化は多方面へ展開/女子の心はもはや戦国/光あるところに、裏女子カルチャーあり/内向きなニッポンの私/郊外型新ヤンキー文化がニッポンを覆う/ヤンキー文化拡散説/ネオヤンキー女子はワークライフバランスのネガ(?)/ニッポン女子の無頼化はとまらない


おわりに


以上です〜。
ご興味のある方、どうぞご笑覧ください〜!